緊急帝王切開(誘発入院3日目)
41W5D
誘発入院3日目の朝を迎え今だ子宮口は8センチ
陣痛間隔は短くならず胎児の心拍が下がっているので
緊急帝王切開になりました
この痛みから早く解放されたかったのでこの言葉をどれほど待ち望んでいたことか
そんなことは先生には言えませんでしたが・・・
そうと決まったらあっと言う間に手術室へ運ばれました
横になったまま4人がかりで手術台へ移動
しかし手術台に上がっても陣痛は襲ってきます
「ああああああ〜〜〜〜〜!!!!」
もうすぐ腹から出るのに陣痛はちゃんと来るのがなんか切なくて
赤ちゃんは下から産もうと頑張ってるのにゴメンね
陣痛が収まったら背中に麻酔が入ります
背中に注射が入るなんて痛いのかなって怖くて聞いてみたら
それほど痛くないと言われて安心
陣痛のが痛いのに注射で怖がるなんておかしな話ですね
身体を横向きにさせてなるべく丸くなる体勢に
注射針が入ってきます
チクッズーーーン
ってくらいでほんとに大した痛みはありません
冷たいものが太ももに当てられて感じるか確認されて
感じなくなったら麻酔が効いてるので手術開始です
先生から15分で出てきますと言われ
え?そんなにあっさり出て来るものなの?とビックリ
そして見えないし間隔もないので分からないままあっという間に
「おんぎゃーーーー」と威勢のいい声が聞こえました
先生や助産師さんから「産まれましたよ〜」
ほんとにお腹から出てきた
元気な声が聞こえる
姿が見えないけど嬉しいやら安堵やらで涙が止まらない
助産師さんが私の胸元に赤ちゃんを運んできて来れました
髪の毛フサフサが第一印象
顔が旦那さんにソックリ
私たちの子供
愛しい愛しい
1、2分の対面ですぐさま小児科の先生による診察があるため一時さよなら
その後私のお腹を閉じる処置です
お腹から出すより閉じる方が時間がかかりますね
2人の先生が執刀してくれてたんですけど
慣れているのか緊迫した感じはなく淡々と縫合していてなんだか可笑しかったです
トラブルもなく無事手術が終わり病室へ移動
窓を見ると外はもう朝日が昇って明るくなっていました
雲ひとつない綺麗な朝日は今も鮮明に覚えています
この景色は一生忘れないんでしょうね
日勤から夜勤をこなして最後に手術を終えた先生はだいぶ疲れていました
産婦人科医って勤務時間すごい長いんですね
24時間て・・・労働基準法なんて関係ないんですね
それなのに大騒ぎするこんな患者ですいません
先生や助産師さんにお礼を言いました
産んで見ると陣痛であんなに大声を出して発狂しまくっていたのが恥ずかしくなりました
病室に移動すると麻酔で下半身は動けませんが
ベビが運ばれて来ました
手術してすぐ母子同室開始です
(こんな動けない状態で同室開始なんてスパルタ過ぎますよね・・・)
横で旦那さんが涙を流していたので
「産まれて来て嬉しいね」
って聞いたら
「ネガ嫁があの陣痛から解放されてホッとした・・」
隣でずっと苦しむ嫁に声を掛け続けていてくれたから
出て来た言葉なんでしょう
何よりも私の心配をしてくれる旦那さんの子供を産めて本当に良かった
この言葉は私の一生の宝物です
そして産まれて来てくれた息子は世界一の宝物です